NEWS

スタッフブログ

豆知識
2025.03.27
【節句の豆知識】コンパクトでおしゃれな雛人形の選び方!
現代の暮らしに馴染む桃の節句の楽しみ方

現代の住宅事情に合わせて、最近は「コンパクト」で「おしゃれ」な雛人形を選ぶご家庭が増えています。しかし、いざ選ぼうとすると「種類が多すぎて迷ってしまう」「そもそも桃の節句ってどんな意味があるの?」と疑問に思う方も少なくありません。

この記事では、雛人形を選ぶ前に知っておきたい「節句にまつわる豆知識」をご紹介します。五節句の本来の意味を紐解きながら、インテリアに馴染むおしゃれなコンパクト雛人形の選び方まで徹底解説します。
お子さまの健やかな成長を願う特別な日を、お気に入りの雛人形とともに迎えてみてはいかがでしょう。

なぜ今「コンパクト」で「おしゃれ」な雛人形が人気なの?

現代の雛人形選びにおいて、「コンパクト」と「おしゃれ」は外せないキーワードになっています。その背景にある理由を解説します。

・住宅事情の変化: マンション住まいやリビング学習が主流となり、大きなひな壇を飾るスペースや収納場所を確保することが難しくなっています。

・インテリアとの調和: 伝統的な金屏風や赤毛氈の雛人形だけでなく、現代の洋室やナチュラルなインテリアに自然に溶け込むモダンなデザインが求められています。

・出し入れの手軽さ: 忙しい現代のライフスタイルにおいて、ワンステップで出し入れができる手軽さがパパ・ママ世代から高く支持されています。

知っておきたい!節句と雛人形にまつわる豆知識

雛人形を飾る前に、まずは「節句」そのものが持つ本来の意味や由来について見ていきましょう。ここを知ることで、お節句のお祝いがより深いものになりますよ。

そもそも「節句」とは?現代に伝わる「五節句」の意味

もともと節句とは、季節の節目となる日のことを言います。皆さんは「五節句」というのをご存知でしょうか。意外となんとなく日付などは分かっていても、その節句にどんな意味があるのかまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。
現代に伝わる「五節句」には、それぞれ以下のような意味や行事があります。

・1月7日「七草の節句」: 新年の無病息災を祈願し、七草がゆを食べる
・3月3日「桃の節句」: 女の子の健やかな成長を祈願し、雛人形を飾る
・5月5日「端午の節句」: 男の子の健やかな成長を祈願し、五月人形を飾る
・7月7日「七夕の節句」: 厄災を払う意味で、短冊に願いを書いて川へ流す
・9月9日「重陽の節句」: 不老長寿を祈願し、菊酒を飲み、菊の香りで身体を清める

五節句それぞれの本来の意味合いに注目しながら、それぞれの行事を暮らしに取り入れて、季節の移り変わりを楽しみましょう。
背景にある意味を知ることで、現代の暮らしに合わせた「コンパクト」で「おしゃれ」な「雛人形」を選ぶ時間も、より一層愛おしく、意味深いものに変わるはずです。

1月7日「七草の節句(人日)」の由来と役割

由来:中国の占星術と日本の「若菜摘み」の融合

1月7日は「人日(じんじつ)の節句」とも呼ばれます。古代中国では、お正月の1日から6日まではそれぞれ異なる動物(一説には、元日は鶏、2日は狗、3日は羊…など)を占い、7日目には「人」を占う日として、犯罪者を処刑しないなど人を大切にする日とされていました。この日に、7種類の野菜を入れた温かいスープ(羹)を食べて無病息災を願う習慣があったのです。
これが日本に伝わり、日本古来の「新春に雪の間から芽を出した若菜を摘んで食べ、生命力を取り入れる」という「若菜摘み」の風習と結びつき、現在の「七草がゆ」の形になりました。

役割:お正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわる

七草の節句には、「今年一年、病気をせず健康に過ごせますように」という強い願いが込められています。また、現代においては「お正月のごちそうやお酒で疲れた胃腸を休める」という、非常に理にかなった生活の知恵としての役割も担っています。

3月3日「桃の節句(上巳)」の由来と役割

由来:人形(ひとがた)に穢れを移す「流し雛」から

3月3日は「上巳(じょうし・じょうみ)の節句」です。もともとは3月最初の「巳(み)の日」に行われていました。中国ではこの日、水辺で身体を清めて厄を払う習慣がありました。
日本にこの風習が伝わると、自分の身体に見立てた紙や草の人形(ひとがた)で身体を撫で、自分の穢れや災いをその人形に移して川や海に流す「流し雛」へと発展します。これが平安時代の貴族の女の子の間で流行していた「ひいな遊び(人形遊び)」と結びつき、時代を経て室町・江戸時代頃に、人形を流すのではなく「家に飾る」という現在のスタイルへと変化していきました。

役割:女の子の身代わりとして厄災から守る

桃の節句の役割は、「生まれた女の子が、災いを受けることなく健やかに幸せに育つこと」を祈ることです。飾られる「雛人形」は、単なるインテリアではなく、お子さまの身代わりとなって厄を引き受けてくれるお守りそのものです。
★モダンな暮らしに合わせた選び方
現代のおうち事情では、大きなおひな様を飾るのが難しいことも多いですよね。だからこそ、リビングにすっきりと置ける「コンパクト」なサイズ感や、現代のインテリアに自然に馴染む「おしゃれ」なデザインの「雛人形」がとても人気を集めています。形が変わっても、お子さまを想う温かい役割は変わりません。

5月5日「端午の節句(端午)」の由来と役割

由来:菖蒲(しょうぶ)の強い香りで邪気を払う

5月5日は「端午(たんご)の節句」です。「端」は「はじめ」、「午」は「うまの日」を意味し、もともとは5月最初の午の日の行事でした(のちに5が重なる5月5日に定着します)。
この時期は季節の変わり目で病気が流行しやすかったため、中国では強い香りで邪気を払うとされる「菖蒲(しょうぶ)」や「よもぎ」を軒先に吊るしたり、菖蒲湯に入ったりして厄除けをしていました。

役割:男の子のたくましい成長と出世を願う

鎌倉時代以降、武士の世の中になると、この「菖蒲(しょうぶ)」の音が、武を重んじる「尚武(しょうぶ)」や「勝負」に通じることから、男の子の節句へと変化していきました。
鎧・兜・五月人形: 身を守るためのお守りとして飾られます。
鯉のぼり: 中国の「鯉が激流を登りきって龍になった」という登竜門の伝説にちなみ、我が子の立身出世を願う意味で外に飾られます。

7月7日「七夕の節句(七夕)」の由来と役割

由来:星伝説と、職人技の上達を願う「乞巧奠」

7月7日は「七夕(しちせき)の節句」です。皆さんもよくご存知の「織姫と彦星」の星伝説が有名ですが、由来には中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事が深く関わっています。これは、機織りが上手な織姫(織女星)にあやかって、「裁縫や習い事が上達しますように」と星に祈りを捧げるお祭りでした。
これに、日本古来の「棚機津女(たなばたつめ)」という、神様を迎えるために清流のそばで機(はた)を織る乙女の信仰が融合し、現在の「七夕(たなばた)」という行事が生まれました。

役割:芸事の上達と、邪気を払って願いを届ける

七夕の役割は、「手芸や習い事、学問などの上達を願うこと」です。笹は天に向かって真っすぐ伸びること、また殺菌力が強く邪気を払う植物とされていたことから、願いを書いた短冊を吊るすようになりました。色とりどりの短冊や飾りには、それぞれ魔除けや長寿などの意味が込められています。

9月9日「重陽の節句(重陽)」の由来と役割

由来:奇数(陽)の最大値が重なる、最もめでたい日

9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」です。古代中国の陰陽思想では、奇数は「陽」の数とされ、大変縁起が良いものと考えられていました。その陽の数の中で最も大きい「9」が重なる9月9日は、大変めでたい反面、陽の気が強すぎて不吉に転じやすいとも考えられ、それを払うために盛大にお祝いやお祓いが行われました。
旧暦の9月9日は現在の10月中旬頃にあたり、ちょうど菊の花が美しく咲く時期だったことから「菊の節句」とも呼ばれています。

役割:不老長寿を願い、秋の収穫に感謝する

重陽の節句の役割は、「不老長寿」と「繁栄」を願うことです。菊には強い薬効があり、邪気を払って寿命を延ばす力があると信じられていました。
菊酒(きくざけ): 菊の花びらを浮かべたお酒を飲み、長寿を祈ります。
被綿(きせわた): 前日に菊の花に綿を被せておき、翌朝、菊の香りと露を含んだ綿で身体を拭いて若返りを願う風習です。
また、時期的に栗の収穫期とも重なるため、「栗節句」として栗ご飯を食べて秋の恵みに感謝する役割もありました。

失敗しない!コンパクトでおしゃれな雛人形の選び方

実際に「コンパクト」かつ「おしゃれ」な雛人形を探す際に、後悔しないための具体的なチェックポイントを3つに絞って解説します。

1. 飾る場所と収納スペースのサイズを計測する

コンパクトと一言で言っても、間口(横幅)が20cm台のものから50cm前後のものまで様々です。

・リビングのチェストの上、テレビ台の横、ダイニングカウンターなど、具体的に「どこに飾るか」をあらかじめ決めて採寸しておきます。
・飾る場所だけでなく、オフシーズンに片付ける「収納箱のサイズ」も忘れずに確認することが、すっきり暮らすためのポイントです

2. インテリアのテイストに合わせる

お部屋の雰囲気に馴染む「おしゃれ」なデザインを選びましょう。

・ナチュラル・北欧風: 木目を活かした台座や、パステルカラーの衣装、丸みを帯びたお顔の雛人形がよく合います。
・モダン・スタイリッシュ: 白やグレー、黒を基調としたシンプルな平飾りや、ガラスケース入りがおすすめです。

3. 雛人形の種類(タイプ)で選ぶ

コンパクトな雛人形には、主に以下のような種類があります。それぞれのメリットを比較して選びましょう。

タイプ メリット こんな人におすすめ
ケース飾り ほこりが付かず、箱から出すだけで飾れる 手軽さとお手入れの簡単さを重視する方
木目込み雛人形 職人の技が光るコンパクトで上品な佇まい 伝統を感じつつもモダンさを求めたい方
平飾り(親王飾り) お内裏様とお雛様の2人だけでシンプル スタイリッシュで場所をとらない飾り方をしたい方

 

まとめ:おしゃれなコンパクト雛人形でお祝いしよう

今回は節句にまつわる豆知識と、現代の暮らしにぴったりのコンパクトでおしゃれな雛人形の選び方についてお届けしました。
現代に伝わる五節句は、どれも「大切な人の健康を願い、邪気を払う」という優しい想いから生まれ、長い歴史の中で育まれてきたものです。
時代とともに、お祝いの形は少しずつ変化しています。例えば、3月の桃の節句であれば、大きくて豪華なひな壇から、現代のインテリアに合わせて作られた「コンパクト」で「おしゃれ」な「雛人形」を飾るスタイルへと進化しています。
しかし、伝統行事の根本にある「家族を想う温かい気持ち」や「季節の節目を慈しむ心」は、昔も今も決して変わりません。それぞれの節句が持つ由来や役割をちょっぴり意識しながら、四季折々の行事を日々の暮らしの中で楽しく、心地よく取り入れていきましょう。
お気に入りの「コンパクト」で「おしゃれ」な雛人形があれば、毎年の飾り付けやお祝いの時間がより一層楽しみなものになるはずです。お子さまの笑顔あふれる素敵なひな祭りをお迎えください。

夢み屋の職人が丹精を込めて1つ1つ手作りで作り上げた雛人形。あなたに合ったお雛さまがきっと見つかります!